研究ノートと書評

現在進行形の研究メモと入手可能な書物に関する記事

悠悠自適 老候松浦静山の世界

悠悠自適―老侯・松浦静山の世界 (平凡社ライブラリー (421))悠悠自適―老侯・松浦静山の世界 (平凡社ライブラリー (421))
(2002/01)
氏家 幹人

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『甲子夜話』を通して見た江戸の社会史。勝小吉も同じ本所だったんだ。

松浦静山夜話語り

松浦静山夜話語り松浦静山夜話語り
(2006/12/08)
童門 冬二

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隠居の典型として松浦静山が良いかと読んでみたが、なかなか最後まで野心が捨てられなかったとの解釈。小山田与清、屋代弘賢など当時の百科全書派との交流は小説にはならないが、そっちを探ってほしいものだ。

阪急電車

阪急電車阪急電車
(2008/01)
有川 浩

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 群集に向って両手に持った拳銃をぶっぱなすと書いたのは、シュールレアリスムを提唱したアンドレ・ブルトンだった。それはすぐ、ナチスによって現実となり、今、縮小再生産で秋葉原をはじめとした無差別殺人の形をとっている。都市の群集はそれだけでそういう扱い方が可能なあり方なのかもしれない。日本のあらゆる都市のなかで、ただ宝塚と西宮北口の間の阪急今津線だけは、そうではないと、思わせてしまう小説が書かれてしまった。それは宝塚が、宝船と同じような一般名詞で、かえって人工的な都市だったからなのかと考えられなくもない。もっともここにも、おばちゃんたちという群集への敵意は表明されているが。この沿線を知らない読者はどのような読み方をしているのだろうか。それは、とても知りたい。

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