「子どもの文化」は普段アマゾンで売られていないから、嬉しいなあ。
四国でなぜ狸を祀った祠が多いのかを、稲荷・狐の代用神と説明して、納得させられる。またあまり正統的研究ではないので報われていないのでは、と心配していたがそうでもなさそうだ。著者紹介が傑作。
あとがきで、「ますます胡散くさい存在に堕ちてきている私の著書」と書いている。
中村氏はもともと科学史の研究者らしいが、狸をはじめ、化ける動物についてユニークな研究を進めている。ここで、猫のような狸、猿のような狸、狐のような狸というテーマの立て方を読んで、感心した。イメージ連関研究という言い方をされているが、この方法化は面白いだろうと思う。
貞照寺をはじめとする、桃介、貞奴の残した中部地方の建築物を近代化遺産として紹介している。
狸や狢が載っている巻。狸が野猫ともいうなんて知らなかった。