フィールドノート(民俗野帖)

「研究ノートと書評」改め

聖城怪談録(1)

山崎家士高山治兵衛人焼場にて怪事を見る事
「山崎権丞家来高山治兵衛といへるもの、自分親類に病みて死したりし者あり。その死骸を六地蔵といへる所の焼場にて葬りたり。」
六地蔵というのは錦城山の西であったか?こちら
「如何なる事にや焼かね、人々こまりたり。彼の治兵衛外三人同道にて行き居しが、退屈しけるゆゑ酒にても取りに行くべしと示談して、二人は跡に残り、治兵衛今一人の者を同道にて酒を取りに帰りしに、余程来りてむかうの畠の中を見れば火もえたり。暫く彼の火を見るうちに、其火の中に色赤き人立ち居たり。治兵衛きものふとき者故、驚ける色はなかりけれども、あまり怪しき事ゆゑ、其儘其事たがひにいはずして通り過ぎしが、全昌寺前へ出で初めて両人、扨も不思議なる事なりしといひ合へり。」
怪異の場所はわからないが、錦城山と石堂山の間を抜けてくるどこかだったのだろう。全昌寺の前に来てやっとほっと語りあったという。

全昌寺


「扨酒など調へ、又件の所を通りしに、今度は何事もなく、火のもえたる跡もなかりしとかや。」
地図
高山治兵衛が仕えた山崎権乃丞の屋敷も馬場の西にある(天明六年大聖寺絵図)。
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  • 2009/03/29(日) 11:17:26 |
  • 歴史民俗学専攻ブログ

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