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フィールドノート(民俗野帖)

「研究ノートと書評」改め

おいてけ堀

おいてけ堀跡 地形図オイテケ
 12月23日、次は秋葉原から総武線に乗り換えて、亀戸駅まで行く。そこから少し歩いて亀戸第三中学校まで行くと、案内板と石碑が建っている。
「おいてけ堀跡 江東区登録史跡
 「おいてけ堀」は、墨田区両国付近から江東区亀戸あたりにかけて残る伝説で、本所七不思議のひとつです。釣人が帰る途中、堀から「おいてけ、おいてけ」という声が聞こえ、獲物を置いて帰らないと、いつのまにかその獲物がなくなってしまうというものです。天明七(1787)年刊の黄表紙『亀山人家妖(きさんじんいえのばけもの)』(朋誠堂喜三二作・北尾重政画)に取り上げられていることから、18世紀には伝承として成立していたようです。おいてけ堀の場所には諸説あります。本所や亀戸あたりでは、屋敷地を少し離れると田畑も多く、池や堀の周りには、夜になると人気のない寂しい場所があちらこちらにあり、こうした伝説が生まれたと考えられます。
 明治四二(1909)年作成の一万分一地形図「深川」には、亀戸町字横川と清水の間(現在の第三亀戸中学校付近)の堀に「オイテケ堀」と記されています。同四三年刊の「東京近郊名所図会」其六では、この「オイテケ堀」を実地調査し、四方に樹木はなく釣堀のようになっていること、地元でおいてけ堀と呼ばれている場所が一か所だけではないことなどを記載しています。
 「おいてけ堀」は、農村から町場へと変わっていく亀戸の面影を知る説話として伝えられ、近代以降も、錦絵・講談・落語・映画・小説などの題材とされています。
                平成二五年一二月
                         江東区教育委員会」(案内板から)


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