フィールドノート(民俗野帖)

「研究ノートと書評」改め

熊野詣

熊野詣 三山信仰と文化 (講談社学術文庫)熊野詣 三山信仰と文化 (講談社学術文庫)
(2004/12/11)
五来 重

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「山陰の東郷池に面する松崎町浅津は墓のない村で有名である。私のみたところでは一ヶ所だけ墓地があったが、これは特別の家柄だそうで、他の数百戸は湖岸の火葬場で火葬すると、お骨も灰も一切湖中に流して墓をつくらない。近世に真宗がはいって火葬がおこなわれる前の墓もないところをみると、おそらくもとはすべて流したのだろう。というのは、やはり湖畔の松崎町引地の九品山大伝寺で彼岸会に位牌や卒塔婆を船にのせてながすが、この船も補陀洛渡海船に似ており、すこしはなれた青谷(あおや)の岬には嘉慶三年(1389)の年号ある普陀落塔があると、故田中新次郎氏が報告している(『因伯の年中行事』)。(P78)
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因伯の年中行事

「私は東郷池北端の浅津村地方数百戸が火葬のみで墓地のないのと、青谷ノ岬にある嘉慶三年の年号の刻んである普陀洛塔を考える時、水葬か入水成仏の習俗があったのではないかと考えたりしておるが、これは今後の研究において解決したいものである。」田中新次郎、稲葉書房...

  • 2011/01/31(月) 16:20:33 |
  • 研究ノートと書評

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