フィールドノート(民俗野帖)

「研究ノートと書評」改め

割れ岩の大煙管

吉野川河原 割れ岩? 割れ岩?? 割れ岩???
「中鳥の渡し跡」の石碑辺りから竹林を抜けると吉野川の河川敷だ。対岸の方に岩が見える。あれが割れ岩か?
後で車で橋を渡り、国道から眺めると、岩は流れの中にはなく、もっと右手の方の岩かとも思える。流れは変わったそうだから、よくわからないが。
「割れ岩の大煙管

 とんと昔、あったと。
 松生(まつばえ)と毛田(けた)の間に中鳥前(なかどりまえ)ちゅうとこがある。
 昔は、吉野川筋に大けな岩が出とった。この辺の瀬を「割れ岩」ちゅうて舟が航行する時の難所じゃった。なんせ、この瀬の水の落差が一メートルもあった。
 普通ではとっても上れん。ほんで、岩の下に舟だまりがあった。四、五隻たまると船頭たちは網でひっぱったり棹で押したりして助け合いしよった。
 この岩に大煙管(おおきせる)ちゅう狸が住んどった。晩になって舟だまりで風待ちをしよると『煙草(たばこ)を入れんかい』ちゅうて大煙管を突き出してくる。一杯詰めてやると『ジュー』と音を立てて吸う。もし、自分用を残しとくと、風も無いのに突然舟が揺れ出し、今にもひっくり返りそうになる。
 ほんで、船頭たちが銭を出しおうて狸除けお地蔵さんを建てたそうな。今は川の流れも変わったが、割れ岩だけは残っとる。
 おーしまい。
参考 『半田町誌』別巻」(徳島新聞から)
この狸地蔵を探すのを忘れてしまった。

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