フィールドノート(民俗野帖)

「研究ノートと書評」改め

阪急電車

阪急電車阪急電車
(2008/01)
有川 浩

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 群集に向って両手に持った拳銃をぶっぱなすと書いたのは、シュールレアリスムを提唱したアンドレ・ブルトンだった。それはすぐ、ナチスによって現実となり、今、縮小再生産で秋葉原をはじめとした無差別殺人の形をとっている。都市の群集はそれだけでそういう扱い方が可能なあり方なのかもしれない。日本のあらゆる都市のなかで、ただ宝塚と西宮北口の間の阪急今津線だけは、そうではないと、思わせてしまう小説が書かれてしまった。それは宝塚が、宝船と同じような一般名詞で、かえって人工的な都市だったからなのかと考えられなくもない。もっともここにも、おばちゃんたちという群集への敵意は表明されているが。この沿線を知らない読者はどのような読み方をしているのだろうか。それは、とても知りたい。
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阪急電車

有川浩『阪急電車』を読んだ。

  • 2008/07/17(木) 17:10:34 |
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