フィールドノート(民俗野帖)

「研究ノートと書評」改め

新宮大逆事件史蹟巡り

佐藤春夫記念館 佐藤春夫記念館02 大石誠之助宅跡 浄泉寺
 9月15日和歌山県新宮市で、いま書いている「大逆事件とお伽芝居―沖野岩三郎『宿命』にみる高尾楓蔭の活動―」に関連した場所を巡っておこうと出かけた。速玉大社の佐藤春夫記念館から始まって、近くの大石誠之助宅跡から浄泉寺へ歩いた。
「 アメリカ帰りの医師として新宮に開業した大石は、伝染病研究のために留学したインドで、カースト制度を目の当たりにして社会主義思想に目覚めたと言われています。中央の雑誌に意見を発表し、認められてゆきます。また、被差別部落の檀徒を多く抱える浄泉寺の住職であった高木顕明は、『余が社会主義』という文章を残していますが、顕明の言う社会主義は阿弥陀信仰を絶対的に帰依した平等思想でした。キリスト教新宮教会牧師沖野岩三郎も交えた三人は、それぞれの立場の違いを乗り超えて、反戦、廃娼、反差別のかたちで毎月のように講演会を開いています。」(辻本雄一『「大逆事件」と熊野新宮の犠牲者たち』から)
旧丹鶴小学校正門 新宮基督教会跡 大逆事件犠牲者顕彰碑
 もう解体工事が始まっていたが、丹鶴小学校正門は西村伊作の制作。仲之町にあった新宮基督教会跡は何も記念碑がない。車を浮島公園に停めて、大逆事件犠牲者顕彰碑まで行く。
新宮市立図書館 与謝野寛歌碑
 そこから市立図書館へ行き、沖野岩三郎の発行していた「サンセット」を出してもらいコピーもした。最後に丹鶴城跡まで行って、与謝野寛の歌碑もあった。「高く立ち秋の熊野の海を見て誰ぞ流すや城の夕べに」。
新宮歩楽歩楽マップ文化人案内

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