フィールドノート(民俗野帖)

「研究ノートと書評」改め

須佐大宮

須佐神社鳥居 須佐神社神門 須佐神社拝殿
「須佐郷とスサノオ
 スサノオと言えば、『古事記』や『日本書紀』に見えるヤマタノオロチ退治が著名である。記紀の原文表記は、それぞれ「建速須佐之男(たけはやすさのお)」、「素戔嗚」であり、前者には「勢い激しい進み放題の男」、後者には「荒れすさぶ男」という意味が込められている。これに対して、『風土記』のスサノオは、「神須佐能袁」あるいは「神須佐乃烏」と表記され、「須佐の男」という意味となる。
 『風土記』のスサノオは、素朴で平和な地域社会の首長のイメージである。『風土記』のスサノオは、出雲各地を巡行する。そして巡行の末に、飯石郡須佐郷に鎮座し、「大須佐田」・「小須佐田」を定めたという。これは社を作って、土地を開発するといった小規模な国作りの神話である。国作りの神と言えば、『古事記』のオオクニヌシ、『風土記』で言う所造天下大神(あめのしたつくらししおおかみ)が真っ先に思い浮かぶが、出雲山間部の小地域において国作りの神として語り伝えられた存在はスサノオであったことに注意する必要があろう。スサノオの信仰圏は、この須佐郷を拠点として出雲地方山間部に広がっていた可能性がある。」
(『解説出雲風土記』P188)
須佐神社鳥居 須佐川
須佐神社の脇を流れる須佐川でドローンを飛ばす。


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